赤ちゃんが咳をしたときにはあわてないでどのような咳をしているか観察してください。咳のほかにどのような症状がありますか。
赤ちゃんは呼吸器官も含め体がまだ未発達なので、咳き込むことがよくあります。私たち大人では物を飲み込むと食道に空気は気管にいくのですが、赤ちゃんはときどき失敗して咳き込んでしまうのです。診察が必要な咳との違いを見分けて、必要ならば病院で診てもらわなければなりません。
軽い咳が続くくらいであれば、そのまま自宅で様子を見ましょう。
だんだんと咳がひどくなったり、コンコンと乾いた咳やゴホゴホと湿った咳に変化したときや、咳のほか呼吸が速くなったり、発熱がみられたりしたときには医師の診察を受けましょう。また、体重が増加が少なく産まれたときから呼吸が速いように思えるときにも診察を受けたほうがよいでしょう。
咳のほかに、赤ちゃんがぐったりしたり、小鼻を動かしてあえぐような様子であった、あるいは、咳は治まったのに肩で息をしているようであれば診察時間外であっても受診しましょう。呼吸をしたときに胸がへこんで苦しそうであるときや、ミルクを吐きぐったりとしているとき、ヒュウヒュウやゼーゼーという咳をしているとき、夜犬の鳴き声のような咳をするとき、激しく咳き込むような咳をしているときには緊急外来などですぐにみてもらいましょう。
咳とともに、顔色や唇の色が紫色に変化してきとき、呼吸困難を起こしているときには救急車を呼びます。
赤ちゃんの咳の仕方にはいろいろな症状があることをおぼえておきましょう。軽い咳であるならば病院を受診する必要もありませんが、経過を観察し異変に気がついた場合には、速めに医師に見てもらうほうがよいでしょう。
もし赤ちゃんが風邪をひいたときには、咳のほかに鼻水、鼻づまり、発熱などの症状がみられます。赤ちゃんは6か月を過ぎると風邪にかかりやすくなります。風邪は冬だけでなく季節を問いません。風邪の原因となるウイルスは200種類以上あるといわれています。風邪に対する予防はウイルスを避けることです。風邪がはやっているときには外出を控えたほうがよいでしょう。風邪にかかりウイルスに対する抗体ができても、別のウイルスに感染する可能性があるので注意が必要です。
赤ちゃんのインフルエンザと、気管支炎の症状について見てみましょう。
赤ちゃんのインフルエンザの症状は、突然の高熱や、激しい咳が特徴です。月齢6か月以上になるとかかりやすくなり、一度インフルエンザにかかると長引くことが多いようです。インフルエンザにかかりやすい季節は冬で、原因はインフルエンザウイルスによるものです。インフルエンザウイルスは非常に感染力の強いウイルスです。インフルエンザを引き起こすウイルスは一つだけでなくいくつかの種類があります。このため、一冬のうちに何度もインフルエンザにかかることもあります。
インフルエンザにかかると、抵抗力の弱い赤ちゃんは症状が悪化し重症化することもあるので注意が必要です。脳炎や脳症など合併症を起こすと深刻な状態となることもあります。インフルエンザの予防には予防接種が有効です。生後6か月から受けることができるので赤ちゃんのうちは受けておいたほうがよいかもしれません。赤ちゃんをインフルエンザに感染させないためには、パパとママ、家族みんな一緒に受けて家の中にインフルエンザウイルスを持ち込まないようにするのがよいでしょう。
急性気管支炎に赤ちゃんがかかると特徴的な症状は咳と3日以上続く発熱です。かかりやすい月齢は6か月以降で、冬に多くかかります。原因は風邪が長引いたことで始まることが多く、気管支にウイルスが感染して起こります。気管支炎の原因の大半は、インフルエンザウイルスやRSウイルスであるといわれています。気管支炎の炎症が肺の近くまで広がると細気管支炎になることがあります。食欲がなく嘔吐を伴うときには脱水症状を引き起こす心配があるので、水分補給をこまめにするようにしましょう。
赤ちゃんのぜんそくや肺炎について見てみたいと思います。
ぜんそく様気管支炎の症状はたんの絡んだ咳が続くところから始まります。かかりやすい年齢は1〜2歳です。季節の変わり目にかかることが多くなります。ぜんそく様気管支炎の原因は風邪が長引くことで起こります。咳とヒューヒューというぜんそくのような呼吸が出てきます。症状を悪化させないためには、ほこりやペットの毛などを取り除いて室内を清潔に保ちます。タバコの煙もよくありません。一度ぜんそく様気管支炎にかかると気管支が敏感となるので以後注意が必要となります。
細気管支炎の症状は、湿った咳が特徴です。呼吸困難となることもある病気です。かかりやすい年齢は1歳未満で、かかりやすい季節は冬です。
風邪から、原因となるRSウイルスが気管支炎の末端に炎症を起こし、症状が急変し呼吸困難となります。細気管支炎は命にかかわることもある病気です。風邪と診断されても急変する場合があるので、呼吸が苦しそうになったらすぐに病院を受診するようにしましょう。
赤ちゃんの肺炎は、長引いた風邪と、発熱、湿った咳が特徴で、かかりやすい年齢は3歳まで、冬に起こりやすい病気です。
ぜんそくや肺炎にはタバコの煙は大敵です。家族の中にタバコを吸う人がいるときには、赤ちゃんのいる部屋で吸わない、換気をよくする、空気清浄機を使うなど、室内の空気をきれいに保つように気をつけましょう。